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靴下の重ねばきを知って整体をやめた
かつて私は、整体道場といって、背骨や骨格のゆがみを矯正する道場を開いていました。しかしこの整体をやめました。なぜなら、頭寒足熱の原理にしたがって、体内毒素を出せば、病気の治療や健康の増進に役立つと、道場に来る人たちを通じて確信が持てたからです。
整体で背骨や骨格を矯正すると、痛みなどの症状がなくなったり、軽くなったりします。しかしそれでは体内の毒素は出ません。毒素が散って一時期、楽になるだけなのです。
私に治療法の変更を決心させたのは、進藤義晴先生(進藤医院院長)の本でした。そこには、冷えを取って、体内から毒素を出すことが、健康につながると書かれていました。冷えとは単に冷え症のことだけではなく、下半身の冷え、特に足元の冷えを指します。
日ごろから私は、体の排毒のよい方法はないものかと研究していたので、すぐに納得でき、早速実行しました。冷えを取るために、靴下の重ねばきを始めたのです。
1ヶ月もしないうちに、冷えを取ることのよさが実感できました。私は元来、元気です。ほとんどカゼをひきません。それでも、ハードワークの後には、疲れが残ることもありました。ところが、靴下の重ねばきを始めてからは、全くといってよいほど疲れ知らずになったのです。さらに、以前に比べて、朝、快く目覚めることができるようになりました。
多くの人の肩こり、腰痛が短期間で消失
そこで道場に来ていた人たちに、靴下の重ねばきを行うように勧めました。その人たちの大半は、肩こりや腰痛に悩まされていましたが、まじめに靴下の重ねばきを実行したした人は、おもしろいように体調がよくなりました。重症の人は別ですが、たいてい2ヶ月もたたないうちに、肩こりや腰痛が消失したのです。
そして、皆さん、めったにカゼをひかなくなりました。たとえひいても、軽くて済んだのです。また、私と同様、疲れにくくなりました。
40~50人の人たちから、ほんとうに調子がよいと喜ばれたのです。
このように喜びの報告はしてくれるものの、道場に来る人はぐんと減りました。治ってしまえば、もう整体の必要はなくなるからです。
これは、それまでやってきた整体は、ほんとうの意味での治療になっていなかった、ということを意味しているのではないでしょうか。何度も通ってくる人が多かったのですから。
頭寒足熱の原理にしたがって冷えを取り、血液の汚れを取り除いて、体内から毒素を出すことが、根本的に健康を取り戻す健康法なのです。
体の排毒方法として、靴下の重ねばきなどを勧めることによって、営業的には成り立たなくなりましたが、間違った健康法を勧めることはできません。それで、私は整体のほうを廃業しました。そして、体内の毒素を出す健康法の普及に専念することにしたのです。
では、不健康な人たちに勧めている方法を紹介しましょう。まず、靴下の重ねばきです。
いちばん下に5本指の絹の靴下をはきます。その上に普通の形の靴下を綿、絹、綿の順で履いていきます。つまり、合計4枚重ねばきするのです。
いちばん下に綿の5本指の靴下をはいてもよいのですが、綿には、体内毒素を出す力がありません。絹は毒素を強力に出します。ですから、できれば、いちばん下に履く5本指の靴下は絹にするとよいでしょう。
冷えを取るには、半身浴も大切です。ぬるめの湯に、みずおちから下の下半身を30分以上つける入浴法です。また、足湯といって、バケツなどに湯を入れ、そこに足をつける方法も役立ちます。半身浴や足湯を行うと、冷えが取れると同時に、湯の中に毒素が出ていくのです。
ほかに、食事にも注意します。絶対忘れてはならないのは、食べ過ぎないことと、よくかむことです。根菜を煮込んだものや海藻を多くして、甘いもの、果物はできるだけ避けます。
さらに大切なのは、心の持ち方です。「こんなよい健康法を知ったのだから、私だけ元気になろう。他の人には教えないようにしよう」などという人は、健康になれません。自己中心的な心の持ち方によっても、体内に毒素がたまるからです。自分本位ではなく、他人本位で生きましょう。
靴下の重ねばきをして、みんなで体内から毒素を出し、みんなで健康になりましょう。