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食を改めることが地球環境問題を解決していく近道
地球社会を構成する一人一人の自らが、持続可能な社会へと地球環境問題を解決していく際、最も有効な行動は、食を改めることです。基本食中心の食事をすることです。 基本食とは何かというと、無農薬無添加の御飯と味噌汁とわずかの副食です。
禅の食事をはじめとする膜想食に見られるように、人間が精神性を高めようとするときには、肉体のエネルギーコストを最小限に落とすことによって、意識が冴えてきます。創造的なアイデアが湧いたり、精神の集中度が高まるのも呼吸が深く長くなり、血液もきれいになってくるからにほかなりません。
実際に円盤に搭乗して金星社会をつぶさに見学してきて書いたという村田正雄氏の「宇宙人と地球の未来」(白光出版)に登場するのは、肉食の習慣がなく、果実やとろっとしたまろやかなジュースの類いや野菜を中心とした食生活で、穀倉地帯はじめ肥沃な農地が広がり、美しい湖や森林もあれば、自然と調和した科学工場もある理想社会です。地球社会も次元が上昇し、波動が高まりつつあるといわれています。
現在、心身の健康に有害な食べ物から宇宙の英知にもかなった基本食に移行していくべき時期にきているとはいえないでしょうか。
それでは基本食の実行により、どのような劇的な変化が現れるのでしょうか。
- 血液変化=意識変化。地球を汚さないシンプルライフに変わる
- 遊び、生活すべての面で環境に優しい生き方が身につき、従来とは違った快適さを味わえる
- 質素な生活なので、必要な物だけ長く大切に使うようになり、物をつくる工場、物を運
- ぶトラック、化石燃料を減らして地球を守れるようになる
- 石油、電気をあまり使わず、冷蔵庫の使用も減る
以上見てきたように、主食中心の食生活に変えるだけで健康になり、意識と生活全体が大きく変化してきます。
簡素な生活に切り換えるだけで、消費する石油、電気エネルギーは2分の1となり、排出するニ酸化炭素も半減するのだから、地球の温暖化を防ぐのにこれ以上有効な手立てはありません。
これを自分一人からできるだけ多くの人に伝えていくことが、私たちにできる最善の方法ではないでしょうか。これまでどおりグルメを楽しみ、賢沢をしながらリサイクル運動などをしてもたらした効果は期待できないはずだからです。
中国が抱える問題は地球の未来を左右する
現在、世界の総人口の5分の1に当たる12億を抱える人口大国の中国は、地球の運命を左右する国といわれています。
なぜかというと、人口の割に保有する資源が少ないこの国が、深刻な水不足、耕地の不足、洪水と干ばつなどから食糧不足をはじめとした困難に直面しているうえ、1960年以来、穀物消費量が3倍に増え、1972年から92年の経済成長率が年平均8.4%、90年代初期に10%を超えて資本主義に向かって突進しているからです。
このまま需要が高騰すれば、穀物、石油、鉱物、木材、繊維などの、世界経済における需給のバランスが崩れる可能性があります。
中国では一次エネルギーを、依然として19世紀エネルギーシステムである石炭に依存しています。大気汚染がひどく、二酸化炭素の排出量では米国に次いで世界でも2番目に多いのに、排出抑制の措置は講じられていないため、地球温暖化についてもカギをにぎる国として世界中から注目される国になっています。
また、中国は穀物の不足を豚肉(世界第一の消費量)で補おうとして食肉中心のライフスタイルへと移行せざるを得なくなっています。心臓病の増加などの心配とともに、酷使した草地に代わり、家畜を穀物で飼育しなくてはならないために、これがふたたび食糧問題に影響してきます。
たとえば、「地球白書」(1995~96年 ワールドウォッチ研究所、ダイヤモンド社)には次のように報告されていますが、この中国の状況が私たちに示唆しているものは大きいです。
人類の5分の1が突然、消費時代に突入するという出来事は、今世界の資源の大部分を消費している先進工業諸国に、自分たちの生き方はいつまでも続けられないということを思い知らせるだろう。新たに10億人の人間が大型乗用車を乗り回したり、ファーストフードのハンバーガーを食べたりすることを、この世界が支えられないことは明白である。しかし持続可能な社会を構築することの責任は、持続不能なライフスタイルを今導入し始めたばかりの国々ではなく、それを最初につくり上げた国々が負うべきであることもまた明白である。(レスター・R・プラウン編著、「地球白書」23頁)
ファーストフードや外食産業はもはや私たちにとっては珍しくありません。それよりも、健康と環境のことを考えた食生活へと転換すべきときにきています。
先に経験ずみの国が地球の将来に向けて舵をとるのは当たり前のことです。このままでいけば危ないとわかっている私たち経済先進国の人間が、それではできることは何かといったら、何を食べるかを中心に今まで以上に全体を視野に入れ意識的にライフスタイルを選択することでしょう。
殿様のような私たちの食事の陰に餓死している子供たちが・・・
日本は世界で最も警沢な生活をしているといえます。貧しい国々の100倍である。年間1000万トンの食糧を輸入し、年間1000万トンの生ゴミを捨てています。かといって、すべての人々に3食を2食ないし1食にしてくださいといっているわけではありません。
ただ、基本食(御飯と味噌汁と少量のオカズ)で少食という食生活に切り換えさえすれば、たとえ3食でも地球温暖化防止に大いにつながると言いたいのです。それにより、石油,電気などのエネルギー消費が約2分の1になり、その結果、二酸化炭素排出量も2分の1になる。これをより多くの人が実行すれば地球を守ることができるのです。
それだけではありません。もし、同じ部屋の透明なガラスで仕切られた向こう側に飢えて死ぬ寸前の骨と皮だけになった人間の一団がいて、自分たちのところにだけ食糧が与えられていたならばどうしますか、想像してください。しかも、生きていくのに必要な分よりもずっと多くの食べ物が与えられていたとしたら・・・。
世界では食糧不足国 (開発途上国) と食糧過剰国 (先進国)とのアンバランスの問題があります。アフリカや南アジアの国々で多くの飢えた人々がいると思えば、米国などは輸出補助金付き輸出に力を入れ、生産性を追求するあまり過剰問題が出ています。しかも、そういう過剰国でも塩害や土壌流出による生産基盤崩壊の問題がある。1993年に合衆国を襲った洪水でミシシッピ川流域の穀倉地帯が壊滅し、殺物価格の高騰が懸念されたように、世界の穀物の期末在庫率が72年にソ連の凶作に始まる食糧危機時代からの回復期に比べ、異常気象による干ばつでふたたび低下している現在、いつどんな理由でまた世界的な食種危機がやってくるかもわからないのです。
何しろ、毎日十分すぎるほどの食糧を得ている私たち日本人にとって、同じ地球上で5億人以上の人々が栄養不足の状態にあり、5000万人もの飢餓者が存在するという状況は実感できないでしょう。とくにアフリカでは人口爆発(3%を超える成長率)と内戦による難民化、異常気象(地球温暖化やエルニーニョ現象)による干ばつ、植民地時代の輸出用換金作物栽培の重視と食用作物栽培の軽視等によって、ソマリア、ケニア、エチオピア、アンゴラ、モザンビークなどそれぞれの国では、何百万という人々が餓死していっています。
とりわけ犠牲になっているのは誰かというと、子供です。毎年多くの子供たちが餓死していきます。育ちざかりの子供の口に食糧がまったく入らずに死んでいくのです。食糧不足の北朝鮮でも、御飯粒がどこにあるかわからないような、水のようなお粥が一日一杯という状況だそうです。 私たちはといえば、御飯を腹一杯食べ、残ったものをたくさん捨てています。
日本人の捨てる生ゴミの量は1000万トン/年という、驚くべき量です。お金さえ出せば、どんな養沢でもできます。昔の殿様のような食事が毎日できるのです。
もし自分の子供が、アフリカや北朝鮮の子供ように、食べられない状態でいるとしたら、母親として御飯がのどを通るでしょうか。食事のたびに、自分が食べられなくても、あの子供たちにだけは食べさせたいと思うことでしょう。
実際に、この地球家族の中の何千万人もの子供たちが、餓死していくのです。良心は痛まないでしょうか。それとも、同じ部屋の向こう側にいる飢死寸前の人々をあえて視界から消すためにガラス張りの仕切りにカーテンを引いてしまうのでしょうか。
なくてもいい物が多すぎる今の日本社会
今、私たちが直面している地球の危機に際し、美しい地球を救うために、何が本当に必要なもので、何がそうでないかを見直してみる必要はないでしょうか。
衣食住、生活全体を見回してみると、ずいぶん無駄な物が多いことに気づきます。震災などの非常時に最もありがたいのは、御飯(おにぎり)と味噌汁。お菓子をはじめ嗜好品は、あってもなくてもよいものだとわかります。
生存の必要を満たすレベルでは、主食と味噌汁の価値が断然トップに上がってきます。昔から農作業にも行軍にも、まずおにぎり、そして、たくあんが付いた腰弁当を持っていきました。
カが出るようにというのが食べる目的であり、それにはカロリーと栄養の点で米が最適であったのです。
世の中の店や会社や工場などを見てください。本当にこういうものがないと人間が生きていけないのか、本当に必要なのだろうかと。
服をたくさん持っていながら、どうしてこれほど多くの服を売る店や工場が必要なのか。甘い物は体に悪いのに、どうして甘い物を売るあれほどお土産屋が多いのか。カバンや靴、アクセサリーは十分にあるのに、なお衝動買いをしなくてはいけないのか。自動車は50万キロでも乗れるのに、どうしてたったの10万キロで廃車にして、買い替える必要があるのだろうか。冷蔵庫は大きくなるほど、地球を破壊していく。それをわざわざ大きいものへと買い替えていくのはなぜか。テレビも、家具も、食器も、あるのに新しいものを買う。そうしないと生活に困るというのか。外食は農薬、除草剤使用の食材が多いので体によくないのに、レストランがこんなにも多いのは?
除草剤の害のないもののみを売る、本物志向の店がこれからどんどんできてくるにちがいありません。人々はますます本物のよさを見直し、求め始めているのだから。
衣料品として身につけるものや、生活用品も必要最低限にして、何十年も使えるものは、長く愛用してあげましょう。流行を追うこと、使い捨て、衝動買いはやめるのが望ましい。
本当に物を愛し、大切にしている人からは、暖かいものが放射され、そのふるまいも美しく魅力的に見えるものです。
限りある物を有効に使う工夫。本当に好きな物を選び、他との調和を考えて組み合わせるセンスなどが磨かれ、その人らしさが生活に出てきて、楽しむ心によりさらに生活に輝きが増してきます。
これから物が売れなくなってくるでしょう。とりあえず満ち足りているからです。
それに加え、ゴミや自動車のスクラップの処理によって猛毒のダイオキシンが出て、実際に長生きできなくなるとわかれば、工業製品などをやたらとつくることは控えるようになるのが当然です。
今はパソコンさえも売れ行きが悪化し、生産を落とす傾向にある。今までのように、もっとつくってもっと売ってという、経済成長を目指す方向性をとってきた資本主義のやり方は終局を迎えてゆくと思われます。
どんどん不景気になってゆくようだが、自然の摂理からすれば、あまりにも欲望が増大した結果、不必要な物やサービスが生産され、消費されてきた現在までのアンバランスな状態を、本来の姿勢に戻すために起きている、ごく当然のことであると見ることができます。
これからは絶対に必要なもの以外はつくらないようになるでしょう。その方が消費する石油、エネルギーも少なくてすみ、地球温暖化による破滅から救われるので、そうなることは必然ともいえます。
温暖化によるタイムリミットがあと約2年後だとすれば時間がない! 不必要なものを以下にあげてみましょう。
- 料理や風呂、朝シャンなどに使うエネルギーの多さ
- レジャーや個人的・家庭的に使う車や船、航空機、列車のエネルギーの多さ
- 冷暖房用に使うエネルギーの多さ
これらは食生活やライフスタイルを変えれば大幅に削減できるものです。 基本食にするだけで個人生活の使用エネルギーが半分になり、これを続けていく人が増えてくると生産活動を行う工場も半減していく。
物をあまり買わない、使わない、捨てないという、リサイクルの生活が徹底するからです。結果的に全地球の温暖化物質が半減することになります。
また、物を大切にして長く使うことも大切です。一生使うつもりで物とつき合っていく。同じものを40年から50年と使ってあげたら物もどんなにか喜ぶかしれません。しかも、これほどたくさんの店や工場がいらなくなるのである。
そのうえ、 基本食にすると、体も健康になり、病気知らずになり、頭もスッキリし、考え方や判断力も良くなり、シンプルライフが身につき、無駄なことをしなくなってきます。
地球にやさしい省エネ生活をするようになります。このようにして私たちの生活を基本食を中心にしたものへと徹底させ、これを多くの人に広めていけば、二酸化炭素の排出量をを60%削減できるかもしれません。
ライフスタイルを少し変化させるだけでいいのです。それで二酸化炭素の排出量が少なくなり、地球は守られることになるのです。